母校廃校に見る ゆっくり死んでいく国 日本
みなさんは自身の卒業した学校が廃校になった経験がありますか?
今では首都圏ならまだしも地方都市でも廃校や合併は珍しくないようです。
ぼくの通っていた大学はぼくが3年生のときに廃校が決定しました。
理油は就学人口の減少。残された全校生徒の前で当時の校長が泣きながら説明していたのを今でも覚えています。
廃校が決定しても翌年までは新入生を募集するそうで、ぼくが4年生のときの1年生が最後の生徒でした。
不思議なもので廃校が決まった大学にも新入生は入ってきます。その数約20名ほど。
廃校が決まってからはゆっくり、ゆっくりと活気を失くしていく校内の雰囲気を感じながら過ごしました。
教授たちは次の就職先を探して忙しいのか、どこかやる気を感じさせない授業。
あんなに厳しかった授業の課題や卒業研究の単位でさえゆるいものになっていきました。
なるほど、こうして学校というのはゆっくり死んでいくんだな。当時のぼくはそう思いました。
ぼくが卒業してからは、学生主体のイベントが学年の垣根を越えて何度も行われていました。それは主に校内で、教授たちやぼくたち卒業生もしばしば招待されました。
イベント自体は楽しくて面白いし最後まで盛り上がっていこう!という熱い思いさえ感じられるほどでした。そのときばかりはとても廃校が決まった学校の中とは思えない活気がありました。
田舎の小さい大学内でのことですが、いまぼくたちが生きてる日本という国も大差ないように感じます。
少子化の影響で元気な若者はどんどん減少。
破綻した年金制度に最近では保育の問題。
上がり続ける税金に見合わない待遇。
国をよくするために働く人たちは足を引っ張りあっては国会で寝ていたりテレビで謝罪したり。
日本という国はぼくの母校のようにゆっくり死んでいくんじゃないか。などと将来を憂いています。
そんな中、ここ最近ハロウィンの様子が変わってきましたね。
街やSNSは仮装した人たちで溢れ、お祭り騒ぎです。
否定的な意見もたくさん見ますが、ぼくは法律の範囲内で大いに盛り上がればいいと思っています。経済効果はバレンタインデーを凌ぎます。
ハロウィンだけじゃなくて昔ながらの日本の伝統、節分やひなまつり、七夕なんかももっとメディアが大々的に取り上げるぐらい日本中が盛り上がるイベントになる日が来るのではないでしょうか。
ヲタク文化も日本ならではですよね。
アイドルの世界やデザインの世界も熱気がすさまじいです。
東京オリンピックもあります。
ただ死んでいくのを待つより、季節を感じながら楽しく過ごせたらいいですよね。おしまい。